お湯を沸かしたり、ラーメンを調理できる軽量な火器について紹介します。

キャンプ地でお湯を沸かすには

鍋+火器&五徳(鍋をのせる台)+燃料+ライターが必要

さらに、固形燃料やアルコールの場合は風防(写真左)があると効率的にお湯が沸かせます。

空き缶で自作したアルコールストーブでのセット。小さな火器の場合、ミニマムなテーブルを兼ねて板があると地面の上で安定し、鍋がひっくり返るトラブルなどを防げる。

鍋のサイズを決める

  • フリーズドライ、アルファ米やお味噌汁・スープ、お茶をいれるためにお湯が沸かせればいい
    =チタンやアルミ製のマグカップ(200〜400ml)でOK
  • ラーメンを煮たい =ラーメンが入れやすい底面積の広い、800ml前後のもの

肉や野菜を本格的に調理するのは、ステージレースでは荷物の重量面で現実的ではありません。

主な火器の種類

エスビット(固形燃料)

  • クッキングシステムを最大限軽量化が可能
  • 燃料計算がしやすい。必要な量だけ持ってこれる。
  • 強風下での着火が困難、絶対的な火力は低い、ランニングコストが高い、クッカー等にススが付着するなどデメリットもあり
Titanium Stove-Hiker's Depot|ハイカーズデポ

その昔 Wing Stove と呼ばれ、ウルトラライトハイキングを象徴するSolid Fuel Stove のパブリックデザインの一つ。幾つかの問題をかかえるものの収納サイズ、実測13gの軽…

燃料用アルコール

空き缶での自作アルコールストーブ 重さ:10.3g
  • 燃料の計算がしやすく、必要な量だけ持ってこれる。
  • ドラッグストアなどで燃料用アルコールが入手でき安価。
  • 火力はガスと比べると弱いがラーメンを食べる程度なら十分。
  • アルコールストーブは構造がシンプルなので軽量で壊れにくい。
  • アルコールストーブは、空き缶で自作もできる
  • 風により熱が逃げやすいので別途、風防が必要
  • 日中だと炎が見えにくいので火傷や衣服などへの引火に注意

ガス

  • 火力が強く、火加減もでき、使い勝手はこの中では一番
  • ガスバーナー部分は軽量なものがあるものの、ガス缶がたとえ空になっても小さいタイプでも100g程度あり、重量面では他に劣る。
  • フリーズドライ食品のためにお湯を沸かしたり、ラーメンを食べる程度には少々オーバースペック。
写真のガス缶は大きめのもの。小さなものでもガス缶自体+中のガスあわせて200gほど。

100均などで売っている固形燃料

  • 弱目の火力が15〜20分続くので、お米を炊くには最適。
  • ランニングコストが低い
  • 別途、五徳(鍋を置く台)が必要。
  • お湯を沸かすだけには1つずつが大きすぎる。途中で消しても、再燃焼できない。

焚き火

1人用焚き火台。しっかりしたステンレス製などが多く、意外と重い。122g
  • キャンプ地で焚き火ができるといい夜を過ごせるが、焚き火NGなキャンプ場もある。
  • 薪を現地調達すれば燃料を背負う必要はないが、、、荒天時は厳しい。

お湯を沸かさない=火器を持たない

レース中は、お湯を沸かさず過ごすという選択肢もあります。
お湯を沸かさないと食事の選択肢が限られますが、例えばアルファ米は水を入れるだけでも食べることができます。ステージレースでは翌日へ向けての回復も重要です。栄養面、気持ちの面の両方に影響が出ないのであれば、荷物を減らせます。